美しい紅葉
秋は紅葉のシーズンです。
青々とした緑たちが赤や黄色に変わり、美しい景色を作り出します。
そのような中、バイクで紅葉を見に行ってきました。
目的地は静岡県の寸又峡という大渓谷です。
一級河川である大井川の支流にあたる寸又川が通り、山、森に囲まれた自然に溢れた地域です。
渓谷の道々は大半が林道であり、狭くなっている場所も少なくありません。
車一台分しか通れない道もあるので、路肩に寄り、譲りながらの走行となります。
寸又峡へは緑が紅葉に変わりきった時期を狙って行ってきたので、視界一面の赤、黄色に心が奪われました。
素晴らしい景色が途切れず、澄み切った空気を全身で切り、涼しい風に包まれながらの走行は最高というほかありませんでした。
そして、途中で渓谷の中を通過する関の沢鉄道を眺めることのできるスポットがあったので、休憩がてら止まってみます。
少し待つと、鉄道が紅葉なか現れ、今までみたことのない風景に疲れが吹き飛ぶほどの感動を覚えました。
そこから、奥に進んでいくと温泉街に到着しました。
昔ながらの雰囲気を残した味のある街で、そこにもまた美しい紅葉が広がっていました。
ライダーは温泉好きが多いといいますが、私も例に漏れずその一人なので、もちろん入ります。
露天風呂が設置されており、紅葉を見ながらのひととき休息は日頃の疲れまで癒されたような気分でした。
ツーリングにつきものといわれるほどの温泉ですが、なぜこれほどまでの効果を発揮してくれるのか、ありがたい存在です。
どこへいっても赤、黄に染まった景色が離れず、紅葉ツーリングとして、十分に満足できる旅となりました。
秋のツーリングについて
バイクのツーリングシーズンは地域によりますが、春から秋までがベストだといわれています。
その中でも秋は気候も安定し、ツーリングに適した季節です。
走行中の風は涼しく、オーバーヒートなどのトラブルにも見舞われにくい、快適なシーズンとなっています。
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋などといいますが、ツーリングの秋といっても過言ではありません。
ただ、注意点も当然あります。
昼夜で寒暖の差が激しい時期もありますので、軽装では心もとなく、トラブルに直結する可能性もあります。
一般的に10km/h毎に体感温度が1度下がるといわれていますので、日中は過ごしやすくとも、夜を迎えると一気に寒くなるというケースも多くあります。
ですので、風避けのジャケットなど、防寒に適した服をいくつか準備しておく必要があるでしょう。
気温さえ気をつければ、他の季節と比べ、荷物を少なくできるのが秋のメリットの一つです。
最低限の準備をした上で出かければ、間違いなく楽しい思い出が待っているでしょう。